2021年3月、国連の世界幸福度ランキングが発表されました。日本は56位と、今年も先進国G7では最下位。
「政治社会の腐敗」や「社会的自由度の無さ」も一因ですが、特筆すべきは「寛容度が極めて低い」ことです。
「他人を受け入れない。」「他人に興味がない。」
孤立や孤独と背中合わせの「不寛容」〝intolerance〟は日本社会全体の大きな課題であることを如実に物語っているのです。
イントレランス(不寛容)はこの作品の英語タイトルにしましたが、しかし果たして、この時代を「不寛容」という言葉で言い表せるのでしょうか?
我々は〝生きづらさ〟や〝閉塞感〟とも違う、
「からっぽ=空白」な時代を生きているのではないでしょうか?
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ぽっかりあいた「空白」は〝熱き人の力〟で必ず埋められることを信じて!
―企画・製作:河村光庸(オフィシャルブックより)
先日、9/23(木・祝)ロードショウの映画「空白」を見てきました。「ゾッキ」に続く蒲郡ロケの社会派映画です。
「自由と個」が尊重され、多様性が叫ばれる日本社会において、本当にそれに見合う主張や行動を我々はしているかは疑問です。
コロナ禍で公開が危ぶまれたなか、混迷といえる社会の一員として、自分自身を見つめ直す機会を与えてくれる力作だと思います。
観ることができてよかった!