24.ビジネスチャンスの見つけ方@ 「機会は見つけるものという。機会はやってくるものとはいわない。・・・事業の機会を体系的に発見し、それを開拓する企業だけが、繁 栄し成長する」   −『創造する経営者』P.198− ☆会社の事業の伸びを妨害している弱みとは何か?   会社には、会社のサイズや事業内容、生産スタイル、商品の内容などによって制約があり、それが弱みとなることが多い。そして、会  社の弱みを生じさせる制約には、@生産工程、A産業そのもの、B市場の動向の3つがある。 ☆弱みを生む制約を打破して逆転のチャンスをつかめ  @は、生産工程につきまとう高コスト体質のこと。たとえば製紙業や鉄鋼業のように生産ラインが硬直的で、損益分岐点が高い事業に典  型的な弱点だ。対応策には機械化による人件費カット、小ロット生産への対応による市場開拓などが考えられる。  Aは、産業構造そのものが高コストを招きやすい場合に生まれる。たとえばエビやカニは、食用に使えるには6割程度。残りの4割は廃  棄するしかない。生産量に純粋に比例してコストも増えるため、売上げが伸びても利益率が上がりにくい。この場合、廃棄していた部分  から新商品を生み出せば、コストを売上げに転化できる。  Bは、ときに消費者や市場が見せる、経済合理性に反した行動のこと。安くてよい物でも「ロゴが嫌い」「CMに出ているタレントが気  に入らない」「産地がイヤ」などの感情的な理由で、物が売れないこともある。これは逆手に取れば、売れる理由にも結び付けられるの  で、会社は、会社や商品のイメージを改善し、質の良さを好印象で消費者に伝える、といった努力が必要になる。 “潜在的なチャンスは、事業の制約や弱み、脅威と思い込んでいるものの中にある。”