16.変化の時代を生き残るために必要なことーリーダーは組織内で成功体験を共有させる 「変化はコントロールできない。できることは、その先頭に立つことだけである」−『明日を支配するもの』P.82 ☆チェンジリーダー3つの条件   いまの時代、生き残れるのは、変化の先頭に立ち、変化をチャンスとして利用できる存在しかない。そうした存在をドラッカーは、  チェンジリーダーと呼ぶ。  @捨てる勇気を持つこと    今までのやり方を検証し、「いまから始めるなら選択するか?」をゼロから問う。答えが「ノー」ならそれをきっぱり捨てる。商品   、サービス、工程、市場、流通チャンネル、顧客など、あらゆる面で常に問わなければならない。  Aカイゼンを続けること    チェンジリーダーは時代の変化に合わせ、商品やサービス、工程など、あらゆる場面で継続的なカイゼンを続けなければならない。   もちろん、数値目標を掲げて!  B成功を常に追及すること    失敗事例、問題点ばかりにこだわって分析するのではなく、予想外に成果があがったケースを同じ程度に検討する。そこには大きな   イノベーションに通じるチャンスが隠れている。会社や部署のトップがチェンジリーダーとして振舞えば、その組織には自然とイノベ  −ションが生まれる気運が高まってくる。その意味で、これは条件というよりも結果である、とも言える。 ★チェンジリーダーの3つの誤り  @現実に即さないイノベーションに走る    成功するイノベーションは、社会の変化とマッチしているものだけ。魅力的に見えるイノベーションでも現実のニーズに合っていな   いものもある。そこに注力すると、多くの資金と時間の浪費につながってしまう。  A「新奇なもの」をイノベーションと見なす    新奇なものの「おもしろさ」をイノベーションと勘違いする。これは単に、現状に”飽きた”だけである場合が多い。新しい価値を   生むものだけが、真のイノベーションであることをよく理解しよう。  B「組織改革」のポーズに満足する    商品、サービス、工程に滞りが出ると、リーダーは組織改革をしたがる。しかし、いきなりそこに着手するのは、単なるうわべだけ   の自己満足。その前に何をどう変えるのかという問いに正面から向き合う必要がある。      ”変化をチャンスと見なす「チェンジリーダー」こそが、明日を変えることができる”