12.経営・管理者に必要な基本スキル@ 意思決定の的確さとコミュニケーション力   「常に『意思決定は必要か』を検討しなければならない。何もしないことを決定することも、一つの決定である」                                     −『マネジメント エッセンシャル版』P.153 ☆意思決定は「問題は何か」を知ることから始まる   マネジメントで最も重要な仕事は意思決定だ。単に意思決定=「決めること」ではない。それは「組織に生じた問題をどのように解決  するのかを決めること」ただし、問題の捉え方次第で、解決策は違ってくる。正しい問題設定を経て初めて、意思決定のプロセスは動き  出す。  《意思決定を的確に下すには》  ●問題の正体を明らかにできること  ●意見の対立をうながし、選択肢を見極められること  ●異なる意見を吟味し、その理由と価値を評価できること  ●意思決定すべきかどうかを判断できること  ●行動に移すことができること ☆コミュニケーションは情報交換ではなく手段である   コミュニケーションは、共通言語と共通理解の上にのみ成り立つもので、成立するかどうかは受け手次第。相手のわかる言葉で、関心  を引くように、要求すべき内容を明らかにして発信しなければ、人は動かない。人は自分が聞きたいと期待していることだけを聞く生き  物である。そこで仕事で人を動かすコミュニケーションを行うには、目的・目標・進捗状況などの情報の共有化が必要だ。  《上司としてのコミュニケーション力をもつには》  ●受け手の能力の範囲内の表現で伝えられること  ●受け手が期待しているものを見極めることができること(それに沿うか、あるいは意図的に反対のことを伝えてさらに注意を促す)  ●要求を明らかにすること・・・「会社はあなたにどんな貢献を望んでいるか」を経営管理者である上司が部下に示し、理解を共有して   初めてコミュニケーションは動き出すのだ!