8.働きがいのある仕事環境のつくり方 「マネジメントのほとんどが、あらゆる資源のうち人がもっとも活用されず、その潜在能力も開発されていないことを知っている」     −『マネジメント エッセンシャル版』P.81 ☆仕事にやりがいを与えるには自己管理をうながすこと  働く人に働きがいを与えるには、自分の仕事、職場、成果に責任をもたせないといけない。だからと言って部下に丸投げすることではない。  ■人のやりがい(モチベーション)を引き出す労働環境の3要素■   @仕事自体が生産的でやりがいがあること    真に必要な仕事が与えられ、自分の能力ともマッチしている。成果をあげるための仕事のやり方も評価の基準も明確で、用いるべき    ツールや参照すべき情報も与えられている。   A自分の成果についてフィードバックがあること    自分の仕事の成果について、評価がフェアである。よかった点、わるかった点について過大評価、過小評価がない。そうした環境下    では自己管理が可能となり、人は仕事に対して意欲的、能動的になる。   B継続的に成長できる環境であること    自分の能力をより専門化・より高める環境が整っている。他の専門分野との仕事を通して新たな経験を積み、問題意識を抱き、ニーズ    を感じることができる。特に知識労働者のモチベーション維持には重要     ”適度に相手に任せ、結果に適切な評価を下すことが働く人を成長させ、生産性を向上させるのである。    人のやる気を引き出すには、チャレンジして失敗しても減給はない、次の仕事も与えられる、という保障が必要だ。” ☆最も潜在能力が高い資源は「人」である  働く人が仕事に責任を持つようになると、上司への要求が高くなる。だから、働く人が成果をあげるためには、上司は彼らに一目置かれる  存在でなければならない。こうして全員がボトムアップすれば会社の成長にもなる。会社の最大の資産は人間である。組織の違いが人の働き  を変える。   ”人という資源をいかに活かすかで成果は変わる。人を活かす働かせ方とは、人の強みを成果に結びつける方法である。    これがマネジメントだ。”