3.自分の会社の事業と顧客の本当の姿を知る 「『顧客は誰か』との問いこそ、個々の企業の使命を定義する上で、最も重要な問題である。やさしい問いではない。 まして答えの分かりきった問いではない。」             −『マネジメント エッセンシャル版』p.23− ☆自社の事業は何なのか? 顧客は誰なのか?を見直せ  「どんな人たちのどんなニーズを満足させるか」という問いの答えが会社の使命。  そして、その使命を「どうやって実現していくか」と分析、実行することが事業の本当の姿なのだ。    事業のあり方は顧客のニーズが決める ☆商品を利用するのは消費者だが、消費者だけが顧客ではない  たとえば、生活用品メーカーには、主婦と小売店という2種類の顧客がいる。  企業は両方の顧客のニーズにも注意を払う必要がある。  主婦の支持を得ていても店が商品を置いてくれなければ、あるいは逆に、店が気に入って店頭に並べてくれても主婦が買って  くれなければ、商品は売れない。 ☆事業の定義を問い続け、そのあり方を変化に合わせる  事業の定義は、常に「将来のわれわれの事業は何か」という風に先々を見据えていなければならない。  そのとき、過去にとらわれず、「そもそも我々の事業はどうあるべきか」を問うことも必要だ。  現在の事業をまったく別の事業に生まれ変わらせることが、次の成長につながることもあるからだ。  そこで重要なのは、  使命に合わない活動、顧客に満足を与えなくなった商品、業績に貢献しなくなった工程などを捨てること。  より多くの資源を新たな事業につぎ込み、事業のあり方を変化に適応させていくこと。    事業のあり方には永遠に通用する「正解」はない。    常に問い続けることが必要。