2.「顧客の創造」に必要な2つの要素  「企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングと イノベーションである」   ー『マネジメント エッセンシャル版』P.16ー ☆真のマーケティングとは顧客のニーズをみたすこと  顧客の現状や価値観を理解したうえで潜在的なニーズを見極める。そしてそのニーズにぴったりな商品を提供することで、買いたいと 思わせ、自然と売れるようにする。売れる仕組みを作ることだ。マーケティングの理想は、販売(売り込み)を不要にすることにある。  × ・何が売れているかを調べる   ○ ・「人々は何に満たされていないのか」を探る    ・「何を売りたいか」で考える    ・「人々は何を買いたいのか」を探る    ・どうすれば売れるかを考える    ・顧客が必要とする「価値」を探る(「潜在的なニーズ」はデータ収集からは見つからない)    ・データ分析中心の作業       ・社会の現場に足を運んで観察することが重要    ☆イノベーションとは新たな満足を生み出すこと  イノベーションとは、新しい価値を創造することで、顧客を創り出す活動である。その結果として、よりよい商品、より多くの便利さ、 より大きな満足が顧客にもたらされる。一般的に、イノベーションは技術面の革新による新たな価値の創造ととらえられがちだが、それ だけではない。たとえば、既存商品の新しい用途を見つけることもイノベーションだ。  × ・ものづくりこそがイノベーションである   ○ ・社会をより豊かにすることはすべてイノベーション    ・製造業の開発部門が中心となって起こすもの   ・企業のあらゆる部門、人材、活動が起こせるもの    ・研究開発への莫大な投資が必要         ・既存の商品も新しい意味を示せばイノベーションとなる                            ・社会、経済のあり方を変えるイノベーションもある ☆生産性の向上が企業の成果を左右する  ただし、マーケティングとイノベーションを行っても、生産性が悪ければ利益が出せず、会社は存続できない。 そこで生産性の向上が必要になる。  <知識>組織内に眠る知識を発掘する        <プロセス・ミックス>工程のプランを練り直す  <時間>計画的に消費するしくみをつくる      <強み>組織の強みを自覚する  <プロダクト・ミックス>商品の組み合わせを考える <組織のバランス>マーケティング、技術、販売などの組織バランスを見直す