柳宗理の見てきたもの展

民藝とは民芸。民衆的工芸の略で柳宗理の父柳宗悦がよく使っていた言葉です。「用の美」「複合の美」を提唱した柳宗悦は日本中を巡り名の無い職人の作る生活雑貨や実用品や手仕事に美的価値を見つけ励まし高めていったと言われています。

 

既に世の中に流通していて評価の高い美術品を眺めているよりも何と爽やかで有意義なことでしょう!ここでは自分の目と感性だけが頼りとなります。大勢の他者が認めた物では無く新しい価値が誕生します。

 

 

柳宗理は工業デザイナーでしたがシンプルで自然なスタイルはやはり民芸の心を継承しているように思われます。またこの豊田市民芸館では展示会の他実際に陶芸、染織、トンボ玉などの講座もあり、用の美の追求をしていると思いました。

 

cto

 

 

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コメント: 3
  • #1

    keiko (水曜日, 24 9月 2014 22:33)

    特別展、柳b宗理の見てきたもの、チベット毛織絞り衣装の新聞広告を度々見ていましたが、流石に早々見に行かれたのですね。宗理の父柳宗悦の名前を見て、一瞬塗師千家十職中村宗哲を思い浮かべました。宗哲も機能とデザインの両立で、「用の美」を唱えるテーマと言われ無駄の無い美しさを感じる作品を作られています。宗悦と共通するものを感じ嬉しくなりました。是非見に行きたいと思います。

  • #2

    cto (木曜日, 25 9月 2014 10:35)

    keikoさまこんにちは、コメントをありがとうございます♪
    早速中村宗哲をググりお作を見ているうちに何だかワクワクしてきました。例えば棗は用の美ですし、複合の美ですね!
    また柳宗悦は自己中心、優越感といったものを醜いと嫌いました。私は釜師の釜彦さんとお話ししたことがありますがやはりとてもフレンドリーで優しく楽しい方でした。
    豊田市民藝館は昨年のバーナードリーチ展で知りました。宗悦の書斎は常設なのですね?矢作川も公園もきれいでのんびりと良いところです。特別展では柳宗理のお湯のみを購入しました。夜のティータイムが少しお洒落になった気がします。

  • #3

    keiko (土曜日, 27 9月 2014 22:56)

    今日柳宗理展を見てきました。宗理の父宗悦(ムネヨシ)を単純に(ソウエツ)と読み、千家十職塗師宗哲(ソウテツ)の名前が閃きましたが、通称(そうえつ)と呼ばれていた様でホッとしました。「用の美」の素晴らしい見事な仕事、代々受け継がれてる事も共通してて素晴らしいと思いました。
    落ち着いた宗悦の書斎、難解そうな可愛い花紋折り、古代の刺しゅう、仮面に衣装等々、自らの目で収集した古今東西の膨大な品々、蒐集が創作活動の意欲の原動力になったそうです。凄いと思いました。
    作品の一部が世界の美術館に寄贈されている事、柳宗理の素晴らしい生き方、見応えのある豊田市民藝館「柳宗理の見てきたもの」民藝展巡りでした。