昨日「時代小説の基礎知識」と題して、浅田次郎氏の講演を聞きに行ってきました。
私にとって浅田次郎氏といえば「壬生義士伝」、楽しみにしていました。
以前より江戸時代270年の歴史は、生活の知恵満載と聞いていました。
浅田氏のお話から、なんと徳川家康は遠い日本の未来を見据えていたかと思われます。
お話のなかで一番興味を覚えたのは、今の新幹線のダイヤグラムのノウハウは
実は「参勤交代」にそのノウハウがあったことです。
さらに武士の俸禄としての「扶持米」「お切米」の習慣が今の賞与(ボーナス)になったとか。
明治維新以後現在まで、江戸時代の半分しか時を経ていないなか、当時の風習は今も続いている事がたくさんありました。
最後に「壬生義士伝」の主人公は、俸禄でいうと今の年収200万円に満たないワーキングプアーだったんだ!
「武士は食わねど、高楊枝」どころか現代と同じように家族を守るのに必死だったんだ!
時代小説のおもしろさは、日本人としてのアイデンティ探しにありと感じた一時でした。
尾﨑隆久
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