第1部では、東京大学大学院教授の伊藤元重さんの講演で日本経済の現状は「国債バブル」と「グローバルショック」だと言います。
高齢者は老後の年金、医療に不安を感じ、若者は失業不安を感じて、それぞれ貯蓄を増やし、企業はビジネスチャンスへの不安から、やはり貯蓄を増やす。
これらの資金が国債に向けられ万一国債が暴落したらと考えると寒気がする状態。
さらに新興国の追い上げが急速に進み、ジャパンアズナンバーワンからの転落に又、不安を感じる。これが閉塞感となって現れる。
教授は医療、介護、教育、生活関連へのニュービジネスを開拓し、世界に発信することが大切だと説かれていました。
第2部のパネルディスカッションでは、まさにノーベル賞受賞テーマである有機合成に代表されるように経済においてもヘテロ(異質なもの)を、どうカップリング(融合)させて新しいサービスとして提供していくかが大切だという結論に達したようです。
目からうろこの時間を過ごせました。
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