シリーズ【経営格言】Vol.5 高原慶一朗

おはようございます!!佐藤望です。

 

三枝匡ってご存知ですか?

現在のミスミグループのCEOなのですが、この方が書いた『V字回復の経営』という本が面白いんです。

実際にあった赤字企業のV字回復の一部始終を守秘義務の観点から登場人物などを若干フィクションにした小説です。

是非、読んでみてください。文庫の厚さを見ると読む気が失せるかもしれませんが読み始めるとどんどん読めます。

 

さて、今日は高原慶一朗さんの言葉です。高原慶一朗さんは、あのムーニーで有名なユニ・チャーム株式会社の創業者です。

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成功は続けておさめるのは至難の業だが、ひとつ秘訣があるとすれば、それは過去の成功を捨てることから始まる。

 

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ユニ・チャーム株式会社の第一の成功はチャームナプキンという生理用品でした。当時「買いにくく、使いにくい」とされていた生理用品を「買いやすく、使いやすい」商品へと変えたのです。

 

しかし、こうした全盛期の中でも、高岡慶一朗さんはこの商品がいずれ成熟製品となることを見越し、新に紙おむつ市場に乗り込むべく、市場調査をはじめたのです。

 

当時、パンパースがシェアのほとんどを占めている中で、顧客のパンパースに対する不満を突き止め、それを補う商品であるムーニーを完成させました。

 

生理用品市場で好調であったユニ・チャーム株式会社がなぜリスクを負ってまで紙おむつ市場に進出する必要があったのでしょうか。

 

高岡慶一朗さんは成功に甘んじて停滞することの危機感を覚え、安定から変化を求めて新たな市場に進出したのです。

 

過去の成功を捨てて、今のやり方を大きく変える。常識をぶち破り外に出ることで新たな可能性を見つけ出すことができるのです。